日本の木造住宅寿命(建て替え周期)は約30年と欧米と比べると1/3~1/5です。それは日本の気候や地理的条件が大きく関わっています。
高温多湿の環境は、菌類やシロアリ、キクイムシなどの害虫が繁殖する環境となり、構造材の寿命を短くしてしまう要因になってしまいます。
現在では、3世代が住み続けられる住宅(品確法:劣化対策等級3)、長期優良住宅など、長い住宅寿命が求められています。住宅の長寿命化に大きく関わるのが構造材の劣化対策になります。
ここ数年外来種アメリカカンザイシロアリの被害が全国で急増しています。
このシロアリは、僅かな水分で生息可能で土壌(地中)からではなく、空から飛来し2階の軒やベランダなど、建物のいかなる方向から侵入してきます。
千葉県K市
アメリカカンザイシロアリ被害動画(2階小屋裏)
断熱材の上に見える小さな粒はカンザイシロアリの糞粒です。
現行の建築基準法(建築基準法施工法令49条2項)
「構造耐力上主要な部分である柱、筋交い及び土台など地上面から1m以内の部分には有効な防腐措置を講ずるとともに、必要に応じてシロアリその他の虫による被害を防ぐための措置を講じなければならない」と定めています。
この対策は地下シロアリの被害を想定しているため、カンザイシロアリの対策には対応しておりません。
有効な対策は、海外同様に全構造材をDOT(ホウ酸塩)処理する施工が必要となります。
新築住宅、既存住宅の腐朽菌やシロアリ被害予防には、世界で認められているホウ酸塩を主成分とした、ホウ素系木材保存剤「ティンボアⓇ PCO」をご検討下さい。
SDGs(エスディージーズ)11 「住み続けられるまちづくりを」DGs11 は、人々の住居に焦点を当てた目標です。人々が安全、かつ快適に暮らせるまちづくりを目指し、世界文化遺産や自然遺産の保全・開発に注目しています。